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#加熱式たばこ

202212/19

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治療・予防歯科

こんにちは 水野歯科クリニックです。 今回は前回の続きで新型たばこの歯科における有害性についてお話ししたいと思います。 電子タバコのリキッドがう蝕の原因に とある記事よりこんな見出しが出ておりました。 いままでは紙巻きたばこも含めて喫煙は口腔内において歯周病や舌がん、口腔底がんなどが取りざたされておりましたが今回はう蝕。 つまり電子タバコを吸入することによって虫歯になりやすい ということが米国のタフツ大学の研究チームによって発表されました。 これは私にとって衝撃的なことで、う蝕のリスクに電子タバコはあまり関係がないと思っていました。 (喫煙によって唾液量が低下し口腔内乾燥が起因してう蝕や歯周病の悪化になるとは理解していましたが) 紙巻きたばこや新型たばこを嗜まれている方で定期的に歯科医院に受診されていないかたは、ぜひともこれを機会に口の中の検査をしてはいかがでしょうか? <出典> 2022/12/15WHITE CROSS編集部「電子タバコのリキッドがう蝕の原因に」

202212/16

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治療・予防歯科

おはようございます。 今回は少し歯科にかかわるお話をしたいと思います。 歯科医院に患者さんが来られた時、歯周病治療の問診聴取の一つに喫煙の項目があることが多いです。 当院でも喫煙をされている方には1日の喫煙本数をお聞きしたり喫煙年数や紙巻きたばこや電子タバコなど種類をお聞きします。 歯科医院では現在禁煙治療をすることはできませんが禁煙指導はできますので歯周治療中にお話をさせてもらうことがあります。 患者さんとお話をしていく中でよく耳にするのが 電子タバコや加熱式たばこなら肺がんや歯周病になりにくいんでしょ? この言葉をよく耳にします。 文献によると 加熱式たばこの主流煙にホルムアルデヒドなどの発癌物質、アクロレインなどの毒性物質・刺激性物質が紙巻きたばこと同様に含まれていたことが示された。 JAMA Intern Med. 2017 Jul 1;177:1050-2 とあります。 アイコスを販売する米フィリップ・モリスは、通常の紙巻きたばこより有害性が低くたばこ関連疾患の発症リスクも低いとして、米食品医薬品局(FDA)に「リスクが軽減されたたばこ製品(MRTPs)」として承認申請中だが、FDAのたばこ製品の諮問委員会は、アイコスについて「紙巻きたばこと比べて、たばこに関連する疾病リスクを低減できる充分な証拠は得られなかった」とする見解を公表している。 と海外では報じられています。 それどころか電子タバコの中に重大な肺疾患を誘引する物質が含まれていると米国ではCNNにて報じられました。 Breakthrough in CDC vaping illness investigation: Vitamin E acetate linked to THC may be to blame このように紙巻きたばこよりも肺がんや歯周病になりにくいという根拠は全く示されていません。 (タバコ会社が出したデータでは有害成分が少なくなっているらしいですが。。。) 歯科医師として喫煙は歯周病治療やインプラント治療の成功率にかなり影響を与えることが一番に頭に浮かびますが、やはり医療人としては全身的な影響や若年者や子供への影響のほうが心配になります。 若い方たちの間ではファッション感覚でケースや喫煙を楽しんでいる方もおられるようですが、周囲の方への配慮やご自身の健康も考慮してほしいと思います。 もし禁煙について相談したいことがあれば当院にいつでもご相談ください。 引用文献 記事 2018/02/01日経メディカル 「新型たばこならいい?」にどう答える 2019/03/04日経メディカル 加熱式たばこと湯船の中でされたおしっこ 2019/02/15日経メディカル 本当に加熱式・電子タバコは吸っていいのか? 2019/04/05日経メディカル 電子たばこの使用は卒煙へのプロセスなのか? 2019/12/13DIオンライン 電子タバコによる疾患の原因は何?