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#歯牙移植

202404/10

治療・予防歯科

みなさん、こんにちは。 水野歯科クリニックです。 本日は歯が割れることをテーマにお話をしたいと思います。 歯が割れる 嫌な響きですね。 歯に大きな力がかかると歯が割れてしまうことがあります。 歯が割れてしまう原因は大きく2つに分けられます。 ひとつは外傷など外側から大きい力が加わることによる破折で もうひとつは歯の亀裂などが前段階にあり、通常の自分自身の噛む力で生じる破折です。 外傷による歯の破折は、スポーツ、交通事故、転倒、暴力行為など、歯が耐えれない衝撃力が加わることによっておこります。 一方、咬む力だけでおこる破折は、かむ力が歯の破折への抵抗力を超えることによっておこります。 歯の抵抗力は、むし歯などによる欠け具合や、日常のかむ力で亀裂が進むことなどによって減少していきます。 「亀裂」が、咬むことによって進んでいき、やがて「破折(割れる)」という状態になってしまいます。 よく手や足の骨が折れるとギブス(副木)をしますよね。 あれは骨には自動で修復する作用があるからです。 骨は常に古い骨を壊して、その場で新しい骨を作るということを繰り返しています。この骨の入れ替え作業を「骨のリモデリング(骨の代謝)」と言います。 骨のリモデリングには、「破骨(はこつ)細胞」と「骨芽(こつが)細胞」という2つの細胞が働きます。まず、破骨細胞が古くなった骨の表面にはりついて、骨を溶かします(この働きを骨吸収(こつきゅうしゅう)と言います)。次に骨が溶かされた所に骨芽細胞がたんぱく質やカルシウム、リンといった骨の成分を分泌して、新しい骨を形成します(この働きを骨形成(こつけいせい)と言います)。この破骨(はこつ)細胞と骨芽(こつが)細胞が協働して、骨は正常な強度が保たれます。 骨は、2か月から5か月までかけて作り直され(リモデリング)、1年から4年までの周期でこれを繰り返すと言われています。また、1年間でおよそ20パーセントの骨がリモデリングされていると言われています。 https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/fukushi/hoken/1017562/1018425.html#:~:text=%E9%AA%A8%E3%81%AF%E3%80%812%E3%81%8B%E6%9C%88,%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%81%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%82%8A%E9%AA%A8,%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82  参考 千葉県 野田市 市報 骨の中身は常に変化している(市報のだ11月15日号掲載) 骨にはこのリモデリング作用があるため亀裂が入ったり折れても元に戻る作用があります。 しかし、歯にはそんな素晴らしい作用はありません。 なので折れると困るのです。 噛みしめ食いしばりを指摘しても、昔から大丈夫だから今も大丈夫だと言う方もおられます。 また、癖だからと氷をがりがり食べたり、梅干しの種やポップコーンに入るを噛んで割ったりするかたもおられます。 昔は大丈夫だったかもしれませんが、亀裂が入っていたら危険です。 よくこのことを知らない方も多いです。 もちろん亀裂があるからといって すぐにその歯が割れてしまう。 とか 抜かないといけない。というわけではありません。 最近では割れていても腫れたり痛みなど症状がなければそのままにしておくケースも多々あります。 口の中は目に見えない部分が多いです。 定期的に歯科医院でお口の中をチェックしましょう☆ 水野歯科クリニックではいつでもお困りごとや相談事を受け付けております。 お気軽にご相談ください☆ 水野歯科クリニック 院長 水野敦之

202310/18

歯が割れる
3D・デジタル

こんにちは、水野歯科クリニックです。 写真の手に持っている模型は、当院の3Dプリンターで作られたものです。 当院では、 インプラント手術のためのガイド 自家歯牙移植の際のレプリカ 顎模型 仮歯 など幅広く使用しています。 インプラントは、歯を失った部分に人工の歯根を埋入し噛めるようにする治療です。 当院では安全で確実な手術を行うために3Dプリンターを用いたガイデッドサージェリーを行います。 PC上でインプラント手術のシミュレーションを行い、そのまま治療に置き換えることができます。 自家歯牙移植は、親知らずや埋まっている歯などを失った部分に移植する治療法です。 またご希望の患者様には、データ化された歯型やレントゲンで撮影したあごの骨、 歯茎の中の親知らずなどを模型にして わかりやすくご説明いたします。 ぜひご相談お待ちしております。 水野歯科クリニック 院長 水野敦之

202310/07

3Dプリンターをインプラントや歯牙移植に使用しています☆
3D・デジタル

こんにちは、水野歯科クリニックです 小玉先生のインタビューはこちら 3Dプリンターと名古屋大学 3Dプリンターの歴史 3Dプリンターは、ものづくりに変革をもたらしていて、開発競争も過熱していますね。 実は、1980年に名古屋市工業研究所の小玉秀男先生により開発されたのがスタートなんです。 小玉先生のインタビューでは、 『印刷技術の展示会で、新聞印刷用の版下を作る装置に目が止まった。 ガラス板に感光性樹脂を流し、文字などが白抜きされたフィルムをかぶせて紫外線を当てると、 白抜きの部分だけが固まって文字などが浮き出る。 これを輪転機にかけて新聞を印刷する。 帰りのバスの中でひらめいた。あれを何層にも重ねていけば立体ができるはずだ。  早く実験したいと、会場にとって返し、デモ用の樹脂液の残りを分けてもらった。 好意でもらった樹脂液を固まらせて無駄にしては、とすぐさま実験に取りかかった。 このプロセスは水中で行うのだが、ヒマラヤの山の形で試すと、なんと水中でニョキニョキ山の形ができていた。 次にもっと複雑な形をと、家の模型を作ることにした。建築家が設計図だけでなく実際に形にして見せるのに役立つだろうと思ったからだ。それもできた。中には家具や階段もある。80年2月のことだ。2ヶ月後に特許を出願した。 翌年にかけて、日米の学会誌に論文を投稿し、工作機械メーカーなどに説明し、学会発表もした。 大学院時代にはヒマラヤで巨大な氷河の観測に取り組み、市の研究所に就職してまもなく、今でいう3Dプリンターの特許を出願した。 しかし、全く認められなかったために研究者の道を諦め、以来、 3Dプリンターとは関わりを持たずに弁理士として忙しい日々を過ごしてきた。 今、ようやく余裕ができたので、実際に装置を使いながらこの40年の技術の進歩を見極めたい。』 ちょうど審査請求権が失効した1987年にアメリカのチャック・ハルが3Dプリンターの基本特許を取得し、 世界最大の3Dプリンターの会社である「3D Systems」を創業しました。 インタビューより、 『特に学生に言っていることがあります。何か技術を考えついたとして、ぼろくそに言われると諦めてしまいますよね。 でも、技術って人助けになるんですよ。第三者のため、という意識で改めて考えると、 「今の段階では誇大妄想になる。恥ずかしいから言うのをやめよう」と思わなくなる。 客観的な可能性がある限り、努力しないとその技術で助かるはずの人たちが助からない、という思いを持って、勇気を振り絞ってほしいですね。』 普段使っている3Dプリンターの歴史を知るのは、感慨深いですね。 インプラントや自家歯牙移植、患者様の説明に3Dプリンターを使って、患者様に喜んでいただけて、うれしく思っています。 これからも、精進していきたいと思います! 水野歯科クリニック 薬剤師 水野明里

202305/26

最初に3Dプリンターを考案したのは愛知県ゆかりの小玉先生☆
治療・予防歯科

当院のインプラントについての考え方をご説明します。 当院では基本的に保険診療を主軸と考えています。 歯がダメになった場合の治療の選択肢として よく言われるのが 1.ブリッジ 2.入れ歯 3.インプラント 4.自家歯牙移植 どれにしましょうか? とお話しするケースが多いです。 ただどの治療についても長所と短所があります。 ほとんどの方が保険診療を望まれていますが そのなかで今回はインプラントを勧めるケースについてお話しします。 どのようなケースかというと、ダメになった歯の隣の歯が一回も削っていない、もしくはほとんど治療をしていない歯があるケースです。 予防歯科の概念のひとつに、なるべく歯を削らない・最小限の治療介入 というものがあります。 ブリッジや部分入れ歯では、周りの健康な歯を削ったり負担をかけたりすることになります。 虫歯にもなっていない歯を削りたくないので、できればインプラントのほうがいいですよ。 ということをお伝えする場合があります。 ダメになった歯の隣の歯がすでに根の治療をされていたり、被せ物になっている場合はブリッジや入れ歯を勧めます。 もしくは保険診療で自家歯牙移植ができるケースはそのこともお伝えしますし、自費の移植のケースも説明したりします。 治療の選択肢はたくさんあります。 その中でどの治療法を選ぶのかは患者さんだと思います。 それを患者さんの 歯に対する価値観 経済的なもの 家庭や仕事環境 通院のしやすさ などすべてを考慮して歯科医師と患者さんと治療法を模索する。 それが私の考えるインフォームドコンセントです。 一方的に 治療法がこれしかない。 これ以外はできません。 それはおかしいと思います。 医科において、セカンドオピニオンの際ほかの選択肢を出せる先生もいるので、治療法は一つではないと思います。 気になることがある方は、お気軽に相談してください。 水野歯科クリニック 院長 水野敦之