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#歯科疾患実態調査

202307/20

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治療・予防歯科

こんにちは水野歯科クリニックです。 先月の話ですが 厚生労働省は6月29日、「令和4年歯科疾患実態調査」の結果(概要版)を取りまとめ、公表しました。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33814.html https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf 出典元:厚生労働省 この歯科疾患実態調査というものは 国民生活基礎調査の際に一緒に調べられるもので <調査期間>令和4年11月~12月 <調査対象>令和4年国民生活基礎調査で設定された地区(令和2年国勢調査の調査区から層化無作為抽出した全国5,530地区)から抽出した300地区内の世帯の満1歳以上の世帯員(被調査者数は2,709人) <調査方法>調査対象地区内の会場で、歯科医師が調査対象者の口腔診査を実施 この中から主な結果として挙げられるのが ①虫歯を持つ割合 5歳以上10歳未満では処置歯まだは未処置の虫歯を持つ者の割合は3%を下まわったが、25歳以上では80%以上と高く、特に45歳以上50歳未満、55歳以上60歳未満、65歳以上70歳未満では100%に近かった。 ②現在歯の状況(8020達成者等) 8020達成者(75歳以上85歳未満の数値から推計)は51.6%で、前回平成28年の調査結果(51.2%)と同程度 また男女別に見た20歯以上歯を有する者の割合及び1人平均現在歯数は、65歳以上では女性のほうが高い数値となっている。 ③歯肉の状況 4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、全体では47.9%で、高齢になるにつれ増加傾向 ⑤歯をみがく頻度 1 歳以上の者では、毎日歯をみがく者の割合は 97.4%であった。毎日2回以上歯をみがく者の割合は増加を続けており、令和4年では79.2%であった。 ⑥歯科検診の受診状況 この1年間に歯科検診を受けましたかという質問に「受けた」と答えた者の割合は、全体で58.0%であった。 男性では30歳から50歳未満の年齢階級において、歯科検診を受診している者が低い傾向にあった。 ⑦矯正歯科治療の経験 矯正歯科の経験がある者の割合は、全体で7.7%であった。また、50歳未満では2割近くが経験があり、特に10歳以上40歳未満の年齢階級で高く、男女別では女性において高い傾向を示した。 2022年度の政府発表の経済財政運営に関する基本方針、いわゆる「骨太の方針」のなかで、年代関係なく国民全員が定期的に歯科健診を受けることを目標とする、「国民皆歯科健診」制度の検討が発表されています。 現在1歳半、3歳児の健診は市町村の義務、小学生から高校生の歯科健診は学校の義務です。 しかし、大人の歯科健診は義務ではなかったのですが、政府もようやく重い腰を上げたようです。 北名古屋市西之保犬井190 水野歯科クリニック 院長 水野敦之