自家歯牙移植について ”親知らず”の自家歯牙移植
おはようございます。
水野歯科クリニックです。
今日は患者様からのお問い合わせの多い自家歯牙移植についてお話ししたいと思います。
歯が虫歯や歯周病・破折などによって歯を抜かないといけないと診断された場合、どのようにそれを治療すると思いますか?
よく言われるものが
入れ歯(義歯)
ブリッジ
インプラント
この三つを治療法として歯科医師から提示されることが多いと思います。
しかしもう一つやり方があります。
それは自家歯牙移植です。
いままで抜いていなかった親知らずを使って歯を補うやり方です。
もちろん親知らずがあることが前提ですが、他にも虫歯になっていないことや歯周病に感染していないことなどいくつか条件があるので一概にすべての症例で適応可能ではありませんが、可能なケースは多いです。
こちらの患者さんは左下の歯の頭が取れてしまい、おまけに歯の根も割れてしまっていました。
他の歯科医院では抜いてそのままにする。もしくはインプラントかブリッジか。というお話だったそうですが、当院でCTなどの検査を行ったところ移植ができると診断したので移植術を行いました。
元々の親知らずがかなり長かったので少し短くしたりといろいろと修正することはありましたが基本的には親知らずさえ割らずに抜ければ入れることが可能です。
こちらの患者様は以前に他の歯科医院で歯を抜いてからその部分をどうしようかと迷っておられて当院に相談に来られた方です。
この方もCT等で検査を行い移植可能と診断をしたので同じ右側の親知らずを抜いてそのまますぐに移植をしました。
この方は術前検査をしっかり行い、親しらずもすぐに抜けたので手術時間は20分ほどで終えることができました。
移植術自体は昔からある治療で保険診療でできるケースもありますがあまり浸透していません。
理由は成功率が悪いことと時間がかかることが要因と考えています。
しかし、当院ではCTだけでなく3Dプリンターやデジタル機器を活用することにより、安全で簡便な移植術を行っております。
術前にしっかりと診査診断を行い移植することができれば、ブリッジのように健康な隣の歯を削らず、インプラントのように金属のねじを入れることなくご自身の臓器を使って噛むことができます。
保険診療が適応される場合もありますので、興味のある方は一度当院までご相談いただけると幸いです。