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#奥歯のかみ合わせ

202506/20

日々の出来事

こんにちは 水野歯科クリニックです 2025年5月14日の論文に以下のようなことが東北大学大学院歯学研究科加齢歯科学分野の宮野貴士先生より発表されました。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40369091/ 20本以上の歯を有する40歳以上の成人1,209,997人(2016年4月~2022年3月)個人における臼歯咬合接触の喪失が明確なCVDリスク因子であるかどうかを検証した。 の日本の健康保険請求データを使用し、参加者はアイヒナー分類を用いて臼歯咬合接触を評価した。平均36.2ヶ月の追跡期間中、51,471人がCVDを発症した。完全な咬合接触を有する者(アイヒナー分類A)と比較して、咬合接触が減少した者(アイヒナー分類BおよびC)はCVDリスクが有意に高く、ハザード比はそれぞれ1.25(95%信頼区間[CI]:1.19~1.32)、1.31(95% CI:1.17~1.46)であった。20本以上の歯を有する参加者を対象としたサブグループ解析では、アイヒナー分類A2からB2への咬合接触の減少は、特に40~59歳の被験者においてCVDリスクの増加と関連していた。これらの知見は、臼歯部咬合接触の減少がCVDリスクの増加に寄与する可能性があることを示唆しており、CVD予防のためには自然な咬合支持を維持することが重要であることを強調している。 簡潔に言うと奥歯でしっかりと咬めないと、心臓血管等の循環器障害が起こりやすくなる。 ということです。 これまで 奥歯のかみ合わせが悪い人(噛める入れ歯を作っていない人も含める)は高血圧のリスクが1.7倍になる https://www.mdpi.com/2072-6643/14/6/1279 兵庫医科大学総合診療内科学の新村健主任教授、歯科口腔外科学の長谷川陽子氏らが、新潟大学大学院医歯学総合研究科、丹波篠山市と共同 咀嚼は「食べ物を細かく砕いて飲み込む」という消化プロセスの最初のステップであり、とくに高齢者では健康維持に欠かせない栄養吸収をより可能にするもので歯を失った人は、好んで柔らかくて噛みやすい食べ物を選び、食物繊維が豊富で栄養価の高い食べ物を避ける傾向にある。 「歯の喪失を防ぎ、咬合力を健全に保つことは、身体機能の維持に密接に関連し、高血圧の予防・改善とも関連している可能性がある」 と言われていましたが 今回の研究で改めて口の中の重要性が全身に及ぼすということが示唆されました。 人間の体は食べ物から栄養を摂取し、その栄養を使って日々活動をしています。 栄養が入る最初の入り口である口にトラブルがあると栄養が体の中にきちんと取り込まれません。 お口の中の困りごとや相談ごと、いつでもご相談ください。 愛知県北名古屋市西之保犬井190 水野歯科クリニック 院長 水野敦之