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#日本糖尿病協会登録歯科医

202403/13

勉強会

こんにちは、水野歯科クリニックです。 歯周病で痛みがないので歯茎が下がっていても、そのままにしている患者さんも多く、さらに重度になって歯を抜かなければならないようになってから、歯医者に来るような方も多いです。 歯科医師、歯科衛生士による普段の歯磨きでは取り除けない汚れの確認や、歯石の除去・歯磨き指導と併せて、お家でのセルフケアを行っていただき、いつまでも健康なお口を保ちましょう。 2月11日(日曜日)愛知県歯科医師会・愛知県医師会 令和5年度 医療連携講演会がありました。 〈第2部〉「糖尿病患者への“歯周病治療”の効能」    愛知学院大学歯学部 歯周病学講座    主任教授 三谷 章雄 先生 口腔は私たちの⽣命の⼊り⼝です。 栄養源を取り込む重要な機能を果たす場所であり、同時に膨⼤な量の細菌が⽣息する場所でもあります。 したがって、場合によっては感染源として⽣死を左右することもあります。 ⻭科医療は患者のライフステージに応じて異なりますが、 医療連携や多職種連携があれば、患者様の状態を改善・向上させることが可能です。 ⻭周病は⽣命活動に直結する⻭を周りから⽀える組織における慢性感染性疾患です。 ⻭と⻭ぐき(歯肉)の隙間に定着した⻭周病原菌という嫌気性細菌の感染が、 ⻭を⽀える重要な器官である⻭槽⾻の吸収を引き起こし、最終的には⻭が抜け落ちる状態に至ります。 糖尿病の慢性合併症には様々な疾患がありますが、その⼀つにこの“⻭周病”も含まれています。 気づかないうちに進行し、⽇本では50歳代以上では2⼈に1⼈が⻭周病にかかっています。 また、⻭周病は糖尿病だけでなく、⼼臓⾎管疾患、肺炎、早産、関節リウマチ、アルツハイマー病、がんなど他の病気のリスクを⾼めるとされています。 糖尿病連携手帳をお持ちの方は、歯医者に受診するときにもご持参ください。

202403/11

糖尿病と歯周病治療 愛知県歯科医師会・愛知県医師会 令和5年度 医療連携講演会
勉強会

こんにちは、水野歯科クリニックです。 2月11日(日曜日)愛知県歯科医師会・愛知県医師会 令和5年度 医療連携講演会がありました。 〈第1部〉「糖尿病と歯の話―歯周疾患を中心に―」 講師:刈谷豊田東病院診療部 部長 大川内 幸代 先生 大川内 幸代先生は、ペンネーム馬渕まり先生として戦国診察室を出版されていて、講演は縄文人や徳川家康公など歴史と糖尿病と歯を絡めて講演してくださりました。 戦国診察室 お館様も忍びの衆も歴女医が診てあげる♪ 単行本 – 2015/11/20 馬渕 まり (著, イラスト), 武将ジャパン (監修) 糖尿病連携手帳をお持ちの方は、歯医者に受診するときにもご持参ください。 糖尿病は深刻な問題であり、世界的にもその影響が顕著です。 2021年には、世界で5億3,700万⼈の糖尿病患者が推定されており、成⼈の10⼈に1⼈が糖尿病という計算になります。 日本でも、2016年の調査では糖尿病患者が1000万⼈、予備軍が1000万⼈で、合計2000万⼈に上ります。 また、⻭周病もまた深刻な問題であり、国⺠の多くが影響を受けています。 2016年の⻭科疾患実態調査によれば、45〜49歳では約50%、65歳〜74歳では約57%の人々が4mm以上の⻭周ポケットを有しています。 糖尿病は神経障害、網膜症、腎症などの合併症を引き起こすことがあり、⼤⾎管障害(⼼⾎管疾患、脳⾎管疾患)のリスクを増⼤させることが知られています。 しかし、それだけではありません。 糖尿病は⻭科領域の疾患にも深刻な影響を及ぼし、多くの研究で糖尿病が⻭周病の発症リスクを増⼤させ、⻭周病を悪化させることが報告されています。 また、HbA1c(⾎糖コントロールの指標)が⾼いほど⻭周病組織の悪化や⻭の喪失本数が多くなることも報告されています。 糖尿病と⻭周病はお互いに影響し合う関係にあります。 ⻭周病の治療は糖尿病の⾎糖コントロールを改善し、合併症のリスクを減らすことができます。そのため、糖尿病患者には⻭周病治療が強く推奨されます。 ⻭科治療における⾎糖コントロールや、糖尿病薬、1型糖尿病、2型糖尿病に分類された治療の注意点などに焦点を当て、 糖尿病の疫学、成因、合併症、最新の治療薬についても講演がありました。