インプラントと自家歯牙移植について
〈インプラント治療について〉
当院のインプラント手術の特徴としては
手術用ガイド(下の写真の半透明のマウスピースのようなもの)を使った
100%ガイデットサージェリーで手術を行うことです。
手術用ガイドを使ったガイデットサージェリーとは何か?
下の写真は、残っている歯や歯茎の上に半透明の手術用ガイドを乗せ、インプラントを入れているイメージ図です。
インプラント体のうちの人工歯根(フィクスチャー)は歯の頭の部分(上部構造物)とほぼ一直線に並ぶことが理想です。
よって、インプラント手術をする前から噛み合わせのことを考慮しなければなりません。
また、インプラントを入れる骨の奥には上顎には鼻の穴の空洞(上顎洞)、下顎には大きい神経と血管(下歯槽管)などがあります。
顎の高さや幅など様々なことを考えながらインプラントを三次元的に理想の位置に入れなければなりません。
そこで、三次元的に骨の状態を撮影できるCTとIOS(口腔内スキャナー)を利用してコンピューター上で一番理想的な位置角度でインプラントを入れるシミュレーションを行います。
これにより一番理想とされる位置を設定し、そこにしかインプラントを入れることができないような道具を使う。
それが手術用ガイドを使ったガイデットサージェリーです。
従来のインプラント治療は「手探りしながら経験だけで、何となくこの辺にインプラント入れればいいだろう。あとは歯科技工士さんが、かぶせ物作るからそこに任せたよ。」
という時代でした。
しかし、従来法では重篤な有害事象や嚙み合わせがあわないことが多々あり、手術前にしっかりとシミュレーションを行うことの重要性が叫ばれてきました。
その中で今、デジタルの恩恵を一身に受けているのがインプラント治療におけるガイデットサージェリーです。
この道具を使えば歯茎を切らずにインプラントを入れることができ(一部骨を作る手術を併用する場合を除く)手術時の傷が小さいため、痛みも少なく安全かつ手術時間も格段に短くなりました。
ただ、この道具は他院では、歯科技工士さんに製作を依頼することが多く技工料金が2万円~5万円ほどかかります。
水野歯科クリニックの技工室には、手術用ガイドを作製するソフトと3Dプリンターがあるので他の歯科医院よりもインプラント治療の金額を安く設定しております。
もちろん難しい場合は歯科技工士さんと相談して手術用ガイドを作る場合もあります。
〈自家歯牙移植について〉
この方法を応用して自家歯牙移植も行っております。
昔ながらの方法よりも格段に手術時間も短くなります。
手術用ガイドを使うことによって、理想的な位置に早くドナー歯を移植することができ、10年後の歯の生存率に左右されるといわれるドナー歯の口腔外暴露時間が圧倒的に短くなっております。
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気になる方は、お気軽に当院スタッフまでお尋ねください。
お待ちしております。(^^)/
水野歯科クリニック
院長 水野敦之