歯が割れる
みなさん、こんにちは。
水野歯科クリニックです。
本日は歯が割れることをテーマにお話をしたいと思います。
歯が割れる
嫌な響きですね。
歯に大きな力がかかると歯が割れてしまうことがあります。
歯が割れてしまう原因は大きく2つに分けられます。
ひとつは外傷など外側から大きい力が加わることによる破折で
もうひとつは歯の亀裂などが前段階にあり、通常の自分自身の噛む力で生じる破折です。
外傷による歯の破折は、スポーツ、交通事故、転倒、暴力行為など、歯が耐えれない衝撃力が加わることによっておこります。
一方、咬む力だけでおこる破折は、かむ力が歯の破折への抵抗力を超えることによっておこります。
歯の抵抗力は、むし歯などによる欠け具合や、日常のかむ力で亀裂が進むことなどによって減少していきます。
「亀裂」が、咬むことによって進んでいき、やがて「破折(割れる)」という状態になってしまいます。
よく手や足の骨が折れるとギブス(副木)をしますよね。
あれは骨には自動で修復する作用があるからです。
骨は常に古い骨を壊して、その場で新しい骨を作るということを繰り返しています。この骨の入れ替え作業を「骨のリモデリング(骨の代謝)」と言います。
骨のリモデリングには、「破骨(はこつ)細胞」と「骨芽(こつが)細胞」という2つの細胞が働きます。まず、破骨細胞が古くなった骨の表面にはりついて、骨を溶かします(この働きを骨吸収(こつきゅうしゅう)と言います)。次に骨が溶かされた所に骨芽細胞がたんぱく質やカルシウム、リンといった骨の成分を分泌して、新しい骨を形成します(この働きを骨形成(こつけいせい)と言います)。この破骨(はこつ)細胞と骨芽(こつが)細胞が協働して、骨は正常な強度が保たれます。
骨は、2か月から5か月までかけて作り直され(リモデリング)、1年から4年までの周期でこれを繰り返すと言われています。また、1年間でおよそ20パーセントの骨がリモデリングされていると言われています。
https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/fukushi/hoken/1017562/1018425.html#:~:text=%E9%AA%A8%E3%81%AF%E3%80%812%E3%81%8B%E6%9C%88,%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%81%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%82%8A%E9%AA%A8,%E9%AA%A8%E7%B2%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E7%97%87%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
参考 千葉県 野田市 市報 骨の中身は常に変化している(市報のだ11月15日号掲載)
骨にはこのリモデリング作用があるため亀裂が入ったり折れても元に戻る作用があります。
しかし、歯にはそんな素晴らしい作用はありません。
なので折れると困るのです。
噛みしめ食いしばりを指摘しても、昔から大丈夫だから今も大丈夫だと言う方もおられます。
また、癖だからと氷をがりがり食べたり、梅干しの種やポップコーンに入るを噛んで割ったりするかたもおられます。
昔は大丈夫だったかもしれませんが、亀裂が入っていたら危険です。
よくこのことを知らない方も多いです。
もちろん亀裂があるからといって
すぐにその歯が割れてしまう。
とか
抜かないといけない。というわけではありません。
最近では割れていても腫れたり痛みなど症状がなければそのままにしておくケースも多々あります。
口の中は目に見えない部分が多いです。
定期的に歯科医院でお口の中をチェックしましょう☆
水野歯科クリニックではいつでもお困りごとや相談事を受け付けております。
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水野歯科クリニック
院長 水野敦之