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災害時の歯科医療 誤嚥性肺炎対策
勉強会

災害時の歯科医療 誤嚥性肺炎対策

こんにちは
水野歯科クリニックです。
 
日本は地震大国といわれていますね。最近では今年の初めに能登半島を中心とした地震がありました。

最近、歯科医師会では災害時の医療支援について学ぶ第2回防災対策研修会が開催されました。
災害時における歯科の役割と、他の専門職と連携して地域住民を守る方法について話し合われました。

災害が起こると、避難所での生活が長引くことがあり、これが健康にさまざまな悪影響を与えることがあります。
例えば、阪神淡路大震災の際には、入院した人の約60%が肺炎で、震災後2ヶ月以内に亡くなった人の約24%が肺炎が原因でした。

このような状況は、避難所での低栄養や疲労、衛生状態の悪化、そして十分な口腔ケアが行えないことなどが原因です。
また、高齢者にとっては、避難所生活が活動性の低下や呼吸機能の低下を引き起こすこともあります。

災害時には、口腔ケア、身体活動、栄養と水分の摂取に注意し、誤嚥性肺炎のリスクを減らすことが重要です。
普段から、適切な食事、栄養補給用のゼリーやとろみ剤、水を必要としない口腔ケア製品、重要な医療情報を記載した用紙を準備しておくことが推奨されています。

災害時の食品ストックに関する情報や、水がある場合ない場合の口腔ケアの方法については、
こちら農林水産省 災害時に備えた食品ストックガイド
日本歯科医師会のウェブサイト日本歯科医師会 災害に関する情報で確認できます。
災害時の歯みがき方法 災害時の口の体操と唾液腺マッサージ 災害時の入れ歯の手入れの動画もあります。

ご自身に合った口腔ケアの方法、避難バッグにどの口腔ケア道具を用意すればいいか等、お気軽にご相談ください。     

愛知県北名古屋市西之保犬井190
水野歯科クリニック
院長
水野
0568-90-5880

過去のブログ 小学生のときの阪神淡路大震災
災害時の誤嚥性肺炎対策を考える

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執筆者

水野 敦之

水野歯科クリニック 院長

石川県の大学病院の口腔外科で研修を終えた後、予防歯科中心の一般歯科医院で長年勤務。愛知県では矯正専門歯科医院の一般歯科治療を担当し、現在愛知県北名古屋市で開業。産婦人科医院で妊産婦にお子さんに向けての講演を行うなど医科歯科連携を積極的に行っている。デジタル歯科をいち早く海外より取り入れ「一本でも一日でも歯を残す」ことをモットーに日々診療を続けている。

経歴
朝日大学歯学部卒 / 金沢医科大学歯科口腔外科研修 / 医療法人浜野歯科医院勤務 / マリンみなと歯科勤務 / 医療法人瑞翔会栄駅前矯正歯科クリニック勤務
保有資格
厚生労働省 歯科医師臨床研修指導歯科医 / 日本外傷歯学会認定医 / 歯科用CT認定医 / 臨床スポーツ歯科医 / 日本糖尿病協会登録歯科医 / 口育士 / 3Dプリンター活用技術検定 / 潜水士
所属学会
日本歯科医師会 / 愛知県歯科医師会 / 西春日井歯科医師会 / 日本口腔インプラント学会 / 日本外傷歯学会 / 日本スポーツ歯科医学会 / 日本デジタル歯科学会 / 日本臨床歯科CADCAM学会 / 日本口育協会 / ADI先進歯科画像研究会 / 日本ACLS協会