標準予防策:スタンダードプリコーション
こんにちは、水野歯科クリニックです。
みなさん、標準予防策:スタンダードプリコーションという言葉をご存じでしょうか?
標準予防策:スタンダードプリコーション(Standard Precaution)とは、1996年にCDC(米国疾病対策センター)が提唱した病院向け感染予防のガイドラインです。
「誰もが何らかの感染症をもっている可能性がある」と考えて、すべての患者に対して「感染の可能性があるもの」への接触を最低限にすることで、患者・スタッフ双方の感染の危険性を少なくする方法です。
日本の医療機関・福祉施設の感染症予防対策にこの考え方を取り入れており、保育の現場でもこの考え方を取り入れられております。
最近では、飲食店でも嘔吐物の対処にこの考え方に準じた方法をとられています。
◇「感染の可能性があるもの」として取り扱わなければならないもの
・ 血液
・ 体液(唾液を含む)
・ 汗を除く分泌物(鼻水、目やに、母乳)
・ 排泄物(便、嘔吐物、尿)
・ 傷や湿疹などがある皮膚
・ 粘膜(口・鼻の中、肛門、陰部)
歯科での使用済み器材は湿性生体物質で汚染されているため、当然、標準予防策の対象となります。
すべての使用済み器材は標準予防策に基づく取り扱いが必要となります。
歯科領域で特に問題となる病原微生物には、HBV(B型肝炎ウイルス)・HCV(C型肝炎ウイルス)・ HIV(ヒト免疫不全ウイルス)などがあります。
歯科スタッフは、血液や膿が混入した唾液や飛沫を浴びる危険性が常にあります。
問診では自覚症状のないHIV・HBV・HCVなどの感染症患者を見過ごすことがあるため、
歯科領域では一般の医療施設以上に感染対策が要求さその甲斐
歯科医院はコロナ禍においてリスクが高いといわれておりましたがクラスターがほとんど出ていない
2021年3月19日付の田村厚生労働大臣答弁より
『2021年3月18日現在、日本全国の歯科医院において患者さまから患者さま、および医院スタッフから患者さまへの新型コロナウイルス感染は一件も確認されておりません。』
吉村大阪府知事のX(旧ツイッター)では5500件の歯科医院でクラスター0との発言
という事実が出てきております。
当院でも、感染予防を実施するために、日頃から手指消毒や手洗い等の手指衛生の遵守、個人防護具の着用、適切な医療器具の再生処理、
環境衛生などの基本的な感染対策を徹底しています。
これからも、患者さんもスタッフも、心地よく過ごせる環境を保っていきたいです。
当院はJAOS日本・アジア口腔保健支援機構の認定医療機関です。
https://npo-jaos.org/for_patient/
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