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合言葉は「心に貯金をして帰す」
日々の出来事

合言葉は「心に貯金をして帰す」

こんにちは、水野歯科クリニックです。

開業して数カ月がたちますが、いろんなうれしいお声を頂いております。

・朝早くから診療してくれて助かる

・保育士が常駐しているので気軽に託児を頼める

・先生は口の中がどんなに汚くても怒らない

・スタッフがやさしく接してくれる

・いろんな相談に乗ってくれる

・こんなに説明をしてくれたのは初めて

・イメージより全く注射が痛くなかった

などたくさん応援を頂いております。

その中で気になったのが

「先生は怒らない」

患者さんのなかには昔の歯科医師のイメージが強く残っておられる方がいます。

子供の歯の治療を子供に対して怒鳴りながらする
「なんでこんなに口の中が汚いんだ」と言う
なにも説明をせずにいきなり麻酔をはじめる

このようなことが当たり前と思われている方がおられました。

怒って何かが変わるのであれば怒りますが何も変わらないと思います。

イソップ寓話の北風と太陽はご存じでしょうか?

行動を変えるのは強く言うことだけではないと昔から言われております。

・仕事が忙しい
・家事が忙しい
・子供の面倒を見ている時間が多すぎて自分の時間が取れない

だけでなく

・間違った(自分に合っていない)歯磨きの仕方をしている
・いろんなことを教わりすぎて混乱している

などいろんな理由があるはずです。

患者さんに1月おきもしくは3月おきに来ないといけないんでしょう?

と言われますがそんなことはありません。

私は全員が画一的に同じようになるとは思っていません。

・歯科医院への受診が簡単な人、困難な人
・歯磨きの時間がしっかりとれる人、とれない人
・器用な人、不器用ない人
・口に対する経済観が高い人、低い人
・仕事上味見や間食が多い人

以前の勤務先での患者様ではこんな方もおられました。

私は歯医者に定期的に検査に来たいんだけど、主人がなんでそんなに歯医者に行くんだ。俺なんて10年以上も行ってないのに何にもないんだぞ。金の無駄遣いだ。

そう旦那さんに言われたそうです。

ご本人は来たくてもご家族の理解が得られていないと歯科受診すらできないご家庭があると初めて知りました。

仕事やライフスタイル、価値観、はたまたご家庭での考え方など多種多様なかたがおられます。

そういった方々をひとくくりにすることは難しいし無理だと思っています。

ただ一つ、どの患者さんにもいえるということは

「心に貯金をして帰す」

この言葉は私の大好きな小児歯科専門医の岡崎 好秀のお言葉です。

子供が歯医者にきて治療を受けて泣いて帰るのが心に借金をして帰る

子供が歯医者にきて治療を受けて笑って帰るのが心に貯金をして帰る

これは子供だけに限ったことではないと思っています。

どの患者さんも最初は歯科医院に来ると緊張をするし不安が多いです。

それなのに歯科医師に怒られたりするとさらに嫌になってますます歯科医院から遠ざかります。

心に貯金をして帰す。

少しでも不安が取り除かれて気持ちよく帰宅することができればまた来ていただくことができます。

昔、修学旅行で学校の先生に言われた
「来た時よりもきれいにして帰る」

ではありませんが
泣いて来院した子供がわらって帰宅する。

こういう歯科医院を目指しています。

水野歯科クリニック
院長 水野敦之