保険で使用できる白いプラスチック(CAD/CAM冠)及びセラミックについて
こんにちは、水野歯科クリニックです。
前回、保険診療でよく使われる金属について書かせていただきました。
今回は白い被せ物(保険診療・自費診療)についてお伝えいたします。
前回のお話からの続きになりますが、当院の保険診療の場合
1本だけの被せ物(クラウン・インレー)の場合は
金属ではなく保険で使用できる白いプラスチック(CAD/CAM冠)を使うことが多いです。
(ただし、噛みしめ食いしばりが強い方や適応部位でない方を除く)
さて、
保険診療の白い被せ物よりも自費診療のセラミック(ジルコニア)のほうが良いのでしょうか?
私はそうは思いません。
保険診療の被せ物と自費診療の被せ物の長期経過の比較をした研究はありません。
もちろん、長期経過による経年劣化(色の変化)はおきます。
保険診療で使われるCAD/CAM冠は主成分はレジンなので水を吸うため
どうしても着色が起きやすくなります。
それがセラミックだと完全な焼き物なのでほとんど水を吸わないので色の変化があまり起きません。
どのくらいで変化があるか?
ということを聞かれることもありますが、ホワイトニングと同じで
その方がどういう食生活をされているか?
喫煙者か非喫煙者か?
コーヒーな紅茶など着色成分を多く含むものを頻回に摂取するか?
どの程度の色の変化までを許容できるか?
など個人差が大きいためわかりません。
しかし、
金属と比較して
金属の被せものは錆ができるから自費にしましょう
錆がついているので被せ物をやりかえましょう
この言葉で患者さんから自費診療を契約したり、虫歯になってもいない歯を削る歯科医師を多数見てきました。
専門家の医療従事者が患者さんに嘘を言ってはいけないと思います。
ただ、
見た目をもっと良くしたいという、ご要望については審美治療となるので自費診療(自由診療)となります。
お口の中で気になることがあればいつでもご相談ください。
愛知県北名古屋市西之保犬井190
水野歯科クリニック
院長 水野敦之